「みんなちがって、みんなで創る」科学のこれから
最近よく耳にする「ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)」という言葉をご存じですか。これは、多様性(Diversity)・公平性(Equity)・包摂性(Inclusion) の略で、性別や年齢、国籍、専門の違いを尊重し、誰もが安心して活躍できる環境をつくる考え方です。
2024年11月、姫路で開催された国際会議 SCIS&ISIS2024(主催:日本知能情報ファジィ学会)では、このDE&Iをテーマにした特別セッションが行われ、多様な分野や国の研究者が互いの視点を学び合いました。
ケンダイツウシン:https://u-hyogo-webmag.com/archives/article/20241110conference
一方、アメリカでは近年、政府レベルで「多様性推進」を見直す動きも見られます。それだけに、日本では改めて「誰もが学び、挑戦できる研究の場づくり」が重要になっています。
会議では、AIやソフトコンピューティングを活用し、「性別や背景に左右されない医療」や「学びやすい環境づくり」など、社会課題の解決を目指す研究が紹介されました。多様な知が交わることで、新しい科学と未来が生まれます。
八木直美 J10(第38期姫路工業俱楽部理事 兵庫県立大学 先端医療工学研究所・情報科学研究科 准教授)


