「宇宙甲子園 缶サット部門 近畿地方大会で 和歌山支部の山本さんが審査員長を務められました」
2025年9月6日(土)・7日(日)、和歌山市にて「宇宙甲子園 缶サット部門 近畿地方大会」が開催されました。本大会は、高校生が自ら設計・製作した空き缶サイズの模擬人工衛星「缶サット」をモデルロケットで打ち上げ、放出・降下・回収、さらにミッション達成までの一連の技術力を競うもので、宇宙・工学分野に挑戦する若い世代にとって貴重な機会となっています。
この大会において、和歌山支部の山本氏が審査員長を務められました。山本氏は宇宙教育や工学分野での人材育成に携わっておられ、地域の高校・中学校をはじめ多方面から厚い信頼を寄せられています。今回も、単に結果を評価するにとどまらず、各チームの挑戦姿勢や失敗からの学びを丁寧に見守り、将来の技術者育成に結びつける視点で審査を実施されました。
大会は、1日目に和歌山マリーナシティで機体審査および打ち上げ競技が行われ、各チームが工夫を凝らした設計を実証しました。2日目はコミュニティセンターで事後プレゼン審査が実施され、ログ解析・動画・ミッション達成度を踏まえた熱意ある発表が続きました。大会結果は、尼崎市立尼崎双星高等学校が優勝、和歌山県立串本古座高等学校が準優勝、大阪府立西野田工科高等学校が第3位、鳥羽商船高等専門学校が第4位に選ばれました。
審査員長としての山本氏は、実際の宇宙開発に通じるポイントに注目しつつ、若い世代が技術を磨き、挑戦を楽しむ姿を支えられました。
和歌山支部 松永 明(C58)

写真1 近畿地方大会後の参加校集合写真

写真2 着地後の缶サットのミッション審査の様子

写真3 打ち上げ前の機体審査の様子、右端;山本三七男さん(K61)
写真出典:和歌山県宇宙教育研究会(https://wakayama-space.org/)