ダッカ大学との学術交流協定締結記念シンポジウム協賛(2015.11.26)

 平成27年11月26日(木)、書写紀念会館でダッカ大学との学術交流協定締結(2015年6月)を記念してシンポジウムが開かれ、姫路工業倶楽部も4月に続いて協賛しました。
 大学は、交流協定や今回のシンポジウムを機に、学生の相互留学や教員の研究交流などがさらに活発になることを期待されています。
ダッカ大学との学術交流協定締結記念シンポジウム
ダッカ大学記念撮影.jpg
《第一部》
【基調講演1】バングラデシュ大使館経済公使 ジバン ランジャン マジェンダー氏
テーマ)バングラデシュの外国投資:外国人投資家に政府が提供するインセンティブ 
・バングラデシュは年率7~8%の成長をしている。
・日本からは283社の企業が進出している。
・50万ドルの投資で市民権が得られる。
・資金的インセンティブ: 免税期間、建設資材の免税輸入、原材料や完成品の免税輸出、二重課税控除、免除配当税、加速度償却、ロイヤリティ・技術料・コンサルティング料の送金、EU・カナダ・ノルウェー・オーストラリアへの総量無制限アクセスなど
・非資金的インセンティブ: 100%外資企業、海外および現地への投資無制限、資金と配当の完全本国送還、海外からの外国為替ローン、非居住者の海外通貨預金など
【基調講演2】元バングラデシュ駐さつ特命全権大使 篠塚 保氏
テーマ)アジア新興国進出の課題と挑戦(バングラデシュを1例として)
一人当たりのGDPが300ドルを超えると耐久財が増えるため、中国に代わる製造拠点、将来のマーケットとして期待されている。
1.日系企業進出の最近の傾向
・人件費高騰、リスク分散から後発ASEAN、南アジアに関心が拡大(中国+1、タイ+1)
・関税撤廃による市場の一体化の進展により、製造、販売戦略に変化
・進出企業の規模(中小まで)、業種(製造業からサービスまで)の拡大による課題
2.アジア新興国進出のリスク
コスト上昇、ハード・ソフトインフラの未整備、労働問題、カントリーリスクなど
3.課題と対応
・製造拠点の集約化と中国+1という分散の同時進行
・インフラ未整備、人材育成、情報・ネットワーク不足といった課題の克服
・地球的課題への貢献と新しい価値創出
・リスク管理の徹底
【特別講演】 兵庫県立大学副学長(産学連携・研究推進機構長) 太田 勲氏
テーマ)兵庫県立大学の医工学研究拠点形成への取組
・工学研究科の医療健康情報技術研究センター、ナノマイクロ構造科学研究センター、分子ナノテクノロジー研究センターを発展的に統合して医工学研究所の設置を計画している。
・研究拠点を姫路工学キャンパスにおき、一部の教育研究機能と外部研究機関、病院などとの連携を図る拠点として姫路駅前にサテライトラボを計画
・姫路駅前に兵庫県立病院建設の機運もあり、臨床現場との連携も視野に入れて拠点形成を図っていきたい。
《第二部》
ダッカ大学、兵庫県立大学から研究紹介(英語のみ)
1.医療健康化学における人物行動認識(アティクル ラフマン アハド准教授)
2.医用画像理解のための人工知能(小橋 昌司准教授-F07-)
3.人工マイクロRNAによるジュート繊維のリグニン含量の減少(ハシーナ カン教授)
4.歯科材料応用のためのTi合金白色化(三浦 永理准教授)
アハド准教授.jpg小橋准教授.jpgカン教授.jpg三浦准教授.jpg
  アハド准教授    小橋准教授     カン教授      三浦准教授
留学生懇談会(平成27年11月27日)
 姫路工業倶楽部は、おもてなし費用を支援しました。小橋先生、福山様の引率で、アハド先生、カン先生、篠塚様が姫路工業倶楽部室を表敬訪問されました。
写真は懇談会の様子と懇談会終了時の記念撮影です。
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◆駐日バングラデシュ公使、姫路工学キャンパス訪問(2015.4.28)
 平成27年4月28日(火)に、駐日バングラデシュ大使館のDr.ジバン・ランジャン・マジュムダ経済公使が姫路工学キャンパスを訪問されました。訪問の目的は、山崎工学研究科長への表敬訪問と本学に在籍している国費留学生(女性)との懇談です。
 姫路工業倶楽部は、「母校の発展を支援する」というミッションのもと、事業方針である工学部との連携の一つ「国際交流の積極的推進」対応に適う内容と判断し、おもてなし費用の一部負担を行いました。
 兵庫県立大学工学研究科では、バングラデシュの大学と学術交流協定を結び、同国の留学生を積極的に受け入れていきたい考えで、今年の10月にも1名(男子)が入学予定とのことです。大学は、これまでにダッカ大学、国際経済農業技術大学と交流協定を結んでおり、今回の訪問を機に、同国との友好関係をさらに深め、国際化を一層推進して行きたいお考えです。以下、大学から資料提供いただきましたので紹介します。

 
 Dr.ジバンは、本研究科のこのような活動に対して感謝の意を表したいと来学してくださいました。本キャンパス到着後、書写紀念会館にてグローバルコミュニケーション授業(31期理事長 福山重樹さん-E46-が特任教授として授業を行っておられます)に参加されました。本講義は、工学系の大学院生が「世界の大学の教育研究事情」ならびに「グローバルビジネスの最前線」を理解し、グローバル社会で活躍するために必要な研究マインド、ビジネス感覚、グローバルコミュニケーション力などについて理解を深めることを目的としています。Dr.ジバンには、大学院生からの積極的な質問に丁寧にお答え頂きました。その後、研究科長や留学生との懇談会に参加され、記念品の交換や兵庫県立大学についての説明を受けられました。本研究科は、今回の訪問を機に同国との友好関係をさらに深め、国際化を一層推進して行きたいと考えています。
-グローバルコミュニケーション授業風景(拡大には写真クリック)―
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-グローバルコミュニケーション授業参加者全員で(拡大には写真クリック)―
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―懇談会風景(拡大には写真クリック)―
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―懇談会全員で(拡大には写真クリック)―15年04月28日152217.jpg
左から
福山特任教授(E46)
留学生
Dr.ジパン
山崎工学研究科長(K53)
小橋先生(F07)
藤田先生(F07)
阪田経営部長

*学内OBが減少傾向にある中、今回の先生方は全員工学部OBです!
(写真 伊奈銀之介さん)