夕暮れ時の志高遠の碑と由来板

【2019年2月3日】 夕暮れ時の志高遠の碑と由来板
志高遠の碑がA棟前に移設されて、3ヶ月が経とうとしています。夕暮れ時になると、志高遠の碑と由来板が街灯に照らされるので、その様子を撮影しました。

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【2018年11月9日】 志高遠の碑の移設と由来板設置に伴う除幕式
平成30年11月9日(大安)、天気が回復したので、テントを急遽、取り外して、「志高遠」の碑のA棟正面前移設と「志高遠」の碑に込められた先達の思いを記載した由来板設置を記念して簡素ではありますが、除幕式を実施致しました。
太田学長より、兵庫県立工業専門学校の発祥、そして、「志高遠」の碑の誕生の経緯が紹介され、移設に対する姫路工業倶楽部への感謝の言葉が述べられました。そして、除幕式に参加された学生の皆さんに、先達の心に思いを馳せ、姫路工学キャンパスを学問の道場として、世界の頂を目指し学業に励む道標にしてほしいと挨拶されました。
続いて、姫路工業倶楽部 寺林理事長から、A棟正面前移設を提案いただいた工学研究科長 川月先生への感謝の言葉と、「志高遠」の碑の思いである日本一、世界一を目指してほしいと挨拶されました。
その後、太田学長、川月工学研究科長、佐伯経営部長、学生代表、寺林理事長による除幕が行なわれ、除幕式は終了しました。 姫路工業倶楽部 事務局
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【除幕式の動画】14分

【2016年3月18日】
「志高遠」の碑は、姫路工業大学がS24年4月に開学し、S26年3月兵庫県立工業専門学校が閉校するのを記念して、兵庫県立工業専門学校の同窓会から贈呈されました。
姫路工業倶楽部50周年記念誌「50年のあゆみ」に転載された初代理事長 井上市郎氏(C22)の巻頭言(昭和49年執筆)によると、題字は、初代校長 井口直次郎先生、書は山本鷺山先生とのことです。御影石による碑は、伊伝居校舎の玄関前東寄りに設置され、歴史の流れを静かに見上げていたとあります。
志高遠の碑.jpg「志高遠」は創設者の心であり、工専の同窓会を併合して新しく出発した『姫路工業倶楽部』の全員が、「新生姫路工業大学を立派な大学にしよう!、世界に通用する大学にしよう!と母校の発展を祈る気持ちの表れ」と結ばれています。そんな思いが詰まった「志高遠」の碑は、昭和45年、大学の書写全面移転に伴い、伊伝居から書写の大学サークル会館前に姫路工業倶楽部によって移設されました。
歴史ある「志高遠」の碑、大学に立ち寄られましたら、先達の思いにふれてみてはいかがでしょうか。

★題字の「志高遠」は、三国志に登場する諸葛孔明の「志当存高遠」(志は当-まさ-に高遠を存し:目標は高く遠くに置きなさい、志は大きく持ちなさい)に由来。
★「志高遠」の碑の裏面に記載された撰文は、川田先生が書かれたとのこと。60年余の時が流れて、判読できないところもありましたが、判読できたところを記載しました。
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昭和十九年(一九四四)井口直次郎先生を校長として
神戸五位ノ池に創設された兵庫県立工業専門学校は
戦災の為三年後斯の地(伊伝居)に移転復興
-学制改革に伴い大森貫一先生を初代学長とする
姫路工業大学に発展的解消を遂げて
当に七年の苦難に満ちた歴史を閉じた
我等五百の卒業生は母校(兵庫県立工業専門学校))を母体とする
此の大学が真理の自由なる探究に依って文化を発揚し
世界の平和と福祉とに貢献することを永久に切念する
昭和二十六年(一九五一)三月三日
兵庫県立工業専門学校同窓会

夕暮れ時の志高遠の碑と由来板” に対して1件のコメントがあります。

  1. 大野正夫(機械s57/3院修了) より:

    ・この碑文の裏の撰文は川田先生が書かれたとありますが、その川田先生 助教授時代に姫路工大ラグビ-部の部歌を添削して下さった方だったので思わぬ一致に不思議な感じさえしました。 きっと学生にも とても慕われる国文の先生だったのでしょうね。
    http://blog.himejikgclub.org/article/184049808.html
    ・その撰文の文中に『・・当に七年の苦難に満ちた歴史を閉じた・・。』との下りですが、ここにここまで書くとはいったい何が有ったのでしょうね・・・。何か胸に迫る感じがあります。きっと当時の卒業生には素直に共感できる事だったのだと思いますが。
    ・1951年(朝鮮動乱の翌年)建立の碑ですが、ふと思うと 建学7年目 卒業生五百余とありますが これを作ろうと発起した同窓会(同窓生)は最年長でも きっと20代 30歳にもなっていなかったかと思うと そい言った面でも 何か本当に胸に迫りきますね。

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