うるう会60年 熱き友情の花が咲く

 姫路のお城にも春がやって来ました。
60年経った今年も美しい桜の花が咲いています。でも堀の水の色は変わらない。
昭和31年、うるう年、姫路工大を卒業し紅顔の美?青年だった我々は・・・
顔に60年の歴史を刻み、皆さんの愛を杖として生きています。
 2016年4月5~6日の最後のうるう会がやって来ました。ホテル「ニューサンピア姫路ゆめさき」に集合、生存者26名中18名参加(参加率69%)。清い流れの夢前川の向こうに小高い山、静かに語り合うには絶好の場所です。ひと風呂浴びた後、食事会、亡き友15名の「旅の安らかならん事」を祈った後、食事に入る。そして懇親会、I .I君のプロ並の写真集を見せてもらい、また、K .Y君のハーモニカの巧みな演奏をバックに、「世界の旅」・「巡礼の旅」等の話題は広く尽きない。妻をなくしても「心にいとしき妻をいだき」笑顔で語り合う・・・その心、萬感胸にせまる・・・」
 翌4月6日、 母校書写学舎へ・・・我々の学んだ建物とは変わっているが古里へ帰って来た感じ、懐しい「姫路工業大学」の看板と共に「志高遠」の記念碑も入れて写真をとって頂く。この記念碑のめざすところとはほど遠い私の人生だったが・・・。
 午後、姫路城の桜の下で花見宴、美しく凛としたお城に見守られながら語り会う。最高の幸せ! そんな友の肩に桜の花びらがやさしくとまる。「元気で長生きしてね」と。話がつきないが帰路につく。
 幹事が一度シャチのある城見台公園で写真を撮ると云って向かったが徹底せず「迷い子ならぬ、迷い老人」が発生、探すのに一苦労・・・やっと姫路駅前で発見、最後に駅構内の喫茶店でひと時を過ごし、各自帰路につく。60年続いた「うるう会」もめでたく終了。
 なぜこんなにも長く続けられたのか・・・。幹事K .I君のきき手の右手が動かなくなり、左手で文字を書く練習をして迄、手紙をくれ同窓会の道を作ってくれた、その道をT. M君の緻密なナビに沿って、みんなで友を想う。熱い心と努力で歩み続けて来たから・・・友よありがとう!!   (M31 礒野 正孝 記)
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